
転職エージェントは利用価値が高いです。
利用者のほとんどの人にとって、プラスの結果、または経験になります。
とくに向いている、利用した方がいいと言える人について解説していきます。
忙しい人
忙しい人にとって最も利用価値が高いです。
求人を定期的に紹介してもらえるので、自分で探す手間が省けます。
アドバイザーに面談で既に希望を伝えているので、希望にマッチする企業がほとんどです。
また、良い意味でも悪い意味でも自分の経歴にあった企業を紹介してくれます。
転職エージェントからすると、選考が難しい企業を紹介しても内定をもらえる可能性は低いですから、職務経歴の割に合格が難しい企業は紹介しません。
つまり、無駄な活動をしないで済む、時間が浮くことになります。
だからといって、合格しやすい企業ばかり紹介されるわけではありません。
紹介してもらった企業でも、内定をもらうことはやはり大変です。
どちらにしても、応募する企業を探す、見極める手間は軽減されます。
楽をしたい人
上記の続きですが、求人を探す以外でも主に以下のことをしないで済みます。
・履歴書や職務経歴書などの書類作成
・企業とのやり取り
自分で転職活動をするとなると、書類作成は企業に応募する度に必要になります。
転職エージェントを利用すれば、作成はもちろん、印刷をする手間も省けますし、持参する機会も少なくなります。
企業とのやり取りに関して、メールやメッセージのやり取りはほぼ無くなります。
自身での活動の場合、企業へメールを送ったり、場合によっては、直接電話がかかってきます。
気を遣うのが余計な労力になります。
仕事中は電話に出られないこともあるし、無職の場合でも、朝の早めの時間に電話がかかってきたりします。
これらを全て代行してもらえるので、アドバイザーの連絡だけ気にしていれば良いことになります。
転職エージェントを利用するべきメインの理由としては活動の手間がかなり軽減されることです。
もちろん、他にもメリットが多い状況はあります。
転職に慣れていない人
転職に慣れていないと、最初はなんとなくのイメージで転職活動を始めることになります。
また、転職理由もあやふやであるのではないでしょうか。
転職エージェントに登録すれば、活動の基本的なこと、知識を教えてもらえる、またはわかりやすくなります。
やるべきことも明確になるので、内定をもらえる確率も上がることは間違いありません。
とりあえず自分で転職活動を始めてみるのも良いのですが、自分の希望とは異なる業種や企業に転職してしまうことだけは避けましょう。
すぐに転職を決めたい人
どのエージェントも連絡、行動がスピーディーですから、その気になればすぐに転職を決められると思います。
対応がとくに早いエージェントならば、数週間で決まることもあります。
アドバイザーは企業の担当者と連携していますから、登録直後に希望に合致する求人を紹介してくれる可能性は大いにありえます。
目標がハッキリしている、転職することに迷いがないのならば、登録、紹介、内定まで、一気に決めることを狙うのも良い戦略です。
決断に迷う人
企業から内定をもらい、承諾すれば転職活動は終了です。
実際に内定をもらうと、内定承諾を迷うものです。
「希望通りに内定をもらうことができた、しかし本当に転職を決めていいのだろうか・・・」と考えることもあります。
そのような場合、アドバイザーが背中を押してくれます。
アドバイザーにとっては利用者には転職してもらった方が良いので当たり前ではありますが、利用者にとって背中を押してくれるのはありがたかったりします。
転職することを希望していたけれどもいざというとき迷いそうならば、客観的に相談できる人、背中を押してくれる人が近くにいた方が良さそうです。
キャリアについて迷っている人
今後のキャリアについて相談したくて転職エージェントに登録する人もいます。
アドバイザーに相談することで、自分の考えが整理される他、向いている業種を見出してもらえることもあります。
転職する気がないのに転職エージェントを利用するのはあまりオススメできませんが、転職エージェントからすれば、登録後に転職意欲が高まるのは良いことと言えます。
アドバイザーからしても、利用者に転職意欲を持たせ、転職させることを目標としているかもしれません。
しかし、真正直に転職する気がないことを伝えるのも失礼ですから、「今後のキャリアに向け・・」、「迷っている・・」ぐらいの気持ちで面談に臨んだ方が良さそうです。
理想が高い人
転職エージェントを利用すれば活動自体のレベルが上がるので、一人で進めるよりは理想を高くできます。
さらに、自分だけで転職活動をする場合、理想が高いと応募をためらってしまうものです。
自分のキャリアアップや目標、給与面について、アドバイザーに話すことで、そのためらいは軽減され、応募に踏み出す敷居は低くなります。
アドバイザーは転職のプロですから、理想を高く持っていても、適切なアドバイス、行動を促してくれます。
とっておきの求人を紹介してくれることも期待できます。
転職エージェントを利用した場合は、自分で思っているよりも理想を高く持っておくことが基本と言えます。
ここからは実際に転職エージェントを利用してみてわかったことをまとめました。
転職は2回経験し、複数の転職エージェントを利用しています。
これから転職エージェントの利用を考えていれば、参考になるものがあると思います。
在職中の場合、いつ面接をする?
在職中の場合は、定時後の夕方以降に面接以降をすることが多くなりそうです。
実際、定時後に書類選考できた企業へ向かい、面接や筆記試験をしてもらうことが多かったです。
現在の就業先に、途中で業務を抜ける、早退することを伝えておく、または有給を取るなりすれば、昼間でも面接をしてもらえます。
一次面接ならば、アドバイザーを通して、企業側から面接の日程をいくつか提示してもらえます。
大企業の方が多くの日程と時間を提示してくれるようです。
無職の状態で利用するのは恥ずかしいこと?
面談時は自分の現在の状況を話さないといけませんから、少し恥ずかしさがあります。
しかし登録時に現在の就業状況を入力するぐらいですから、とくに気にする必要もないです。
転職エージェント側すれば、無職の利用者でも求人の紹介ができた方が都合が良いのは間違いないし、就職させやすいのかもしれません。
アドバイザーは無職からの転職者をいくらでも相手にしているでしょうし、どうせお世話になる方ですから気にせず図太くしていた方が良いです。
どの転職エージェントを利用しても問題ない?
転職エージェントは数が多いですが、良く耳にするのは大手で有名なエージェントです。
例えばリクナビエージェント、マイナビエージェントなど。
間違いなく、良いサービスをしてくれます。
全ての転職エージェントが良いサービスをしてくれるかはわかりませんが、ほとんどのエージェントは良いサービスをしてくれると思います。
失礼な言い方ですが、筆者はあまり有名ではない転職エージェントを3社ほど利用しました。
どのエージェントも、対応が丁寧、紹介してくれる求人も良かったです。
自分の希望に合いそうな転職エージェントであれば、あまり気にしないで良さそうです。
難を言えば、求人数自体は少なめなため、希望の求人を紹介してもらいにくいかもしれません。
企業への応募や面接の決定など、話を勝手に進められることはない?
話を勝手に進められることはありません。
経歴が浅くても深くても、未経験からの転職でも同じ業界からん転職でも、話が勝手に進んだことはありません。
参考までに、多くのアドバイザーの方にお世話になりましたが、変なアドバイザーは一人もいません。
そもそも話を勝手に進めるようなことがあったら問題です。
しかし、口コミを見ると面接を勝手に組まれたというのがありましたから、実際はあるようです。
話を勝手に進められ、希望していない企業、または業種への転職になっては笑えませんから、そのような転職エージェントは利用を止めましょう。
最終面接後に結果の連絡がもらえるのはいつ?
面接後、内定の結果ならばだいたい1~2日ぐらいで連絡をしてもらえることが多いです。
転職エージェントから企業の面接を受けた場合、アドバイザーを経由しているだけあり、合否に限らず結果が早くわかることが多いので助かります。
転職エージェントに限りませんが、逆に言えば、相手からの連絡が遅ければ結果は良くないことが多いと言えます。
内定の結果に限らず、評価ならば、その日にもらえることも多そうです。
「お相手企業様の評価が高い」、「合格方向で考えている」、このような連絡が早い内にアドバイザーから来れば、翌日などに内定が決まることが多かったです。
また、内定をもらえるときは、面接でも好感触なことが多いですから、そのような場合も合否の推測は可能です。
内定後、承諾を強要されることはない?
企業から内定をもらえれば期限内に内定承諾をするか、見送るかを決める必要があります。
内定が決まったことをアドバイザーから連絡してもらったあと、いつまでに決定するか、具体的な日にちを連絡されると思います。
同時に、前向きな回答を促されますが、強要することはありません。
ただ、もしも電話などでアドバイザーと直接やり取りをする機会があると、何かしらの理由をつけて承諾させるように説得されるかもしれません。
例えば「希望条件にかなり合っている」、「この企業を以前から希望していたのでは」など。
内定承諾を迷っている、どちらかと言えば前向きではないのならば、アドバイザーとは下手に電話をしない方がいいかもしれません。
内定承諾してから入社はどれぐらい先になりそう?
経験上では、内定承諾してから1~2か月ぐらい先に入社、月の一日です。
面接時に希望の入社時期を聞かれますが、就業している業務が忙しければ、先の入社にしてもらえます。
または、少し先の時期に入社したければ、3か月先ぐらいならば希望できるのではないかと思います。
しかしあまり先の時期を言い、印象が悪くなり、不合格になってもしょうがないです。
入社を先延ばししたいのならば、2か月ぐらい先の月を言うのがベストではないかと思います。
既に内定をもらえているのならば、アドバイザーに任せてしまった方が楽です。
筆者の場合、2か月、もしくは3か月先での入社ぐらいと面接で伝えたところ、とくに確認はないまま2か月先の入社に決定されました。
ちなみに入社までの2か月間、最初の1か月は業務に集中し、残りの1か月は有給休暇でほぼ自由にさせてもらいました。
他の転職エージェントで転職が決まったらどのように伝えればいい?
内定承諾をすれば、いづれは転職エージェントは辞めると思います。
複数の転職エージェントに登録すれば、当然、内定が決まったこと、または転職エージェントを辞めることを、アドバイザーに伝える必要があります。
正直に、他の転職エージェント経由で企業から内定をもらい、その企業に転職することを決めたことを伝えればとくに問題ありません。
それで責められることはないし、すんなり納得してもらえます。
むしろよくあることでしょうから、早めに伝えた方が親切です。
ただ、どこの企業に決まったのかを聞かれることがあります。
また、新しい企業に入社後、一言、連絡をくださいということもありました。
内定が決まっていないのに内定をもらえたことを話せば、回答には困ることになるかもしれません。
また、転職エージェントではなく、転職サイト、ハローワークから転職が決まることもあります。
回答に困るぐらいならば、内定が決まったこと、または転職エージェントの登録を辞めたいことを、正直に伝えた方が手っ取り早いです。
未経験からの転職と既に経験済みの転職の違いは何?
未経験はアピールが限られる、難しくなります。
一方、経験済みの場合は既に経験値が多いですから、アピールに困ることはありません。
面接官との会話もすんなり進みます。
IT業界と言っても、システムエンジニアやネットワークエンジニアなど、業種がいくつか分かれますが、面接官との会話はだいたいスムーズに進みます。
少し悪い言い方ですが、専門外でも少しの知識があれば、知ったかぶりで会話を進められることも多いです。
アドバイザーは男性と女性のどちらがいい?差はある?
どちらも差はないです。
男性アドバイザーも女性アドバイザーもハキハキしていて感じが良いです。
知識が劣っている、ということもありません。
強いて言えば、女性アドバイザーの方が押しが強いです。
自分の希望と違う方へ流されないように注意する必要があります。
しかし、強要する場面は見たことがないですし、迷っているときは背中を押してくれるので、心強い存在でもあります。
景気が悪いと転職は難しい?
転職エージェントを利用しても、社会が不景気だと、転職活動は難しくなります。
競争が激しくなりがちで、面接だけではなく、書類選考の通過率も下がります。
アドバイザーの方も、なんとか面接を決めてくれた、という印象もあります。
救いなのは、履歴書や職務経歴書の作成の手間はやはり少なく済むところです。
書類選考も厳しい分、書類の作成が最低限で済むのは助かります。
筆者の場合、転職活動が半年以上かかり、内定をやっともらえました。
なかなか内定が決まらないと、アドバイザーからの連絡もだんだん減ってくるのも特徴です。
また、集団面接の機会もやや増えます。
どうしても転職したい場合はどうすればいい?
求人数が多い転職エージェントを利用した方がいいです。
また、転職サイトを利用する場合も同様です。
アドバイザーからの連絡が途切れる原因として、紹介できる求人案件が少ない、というのがあります。
未経験からの転職は陥りがちです。
求人案件が多いと、書類選考にしても面接にしてもチャンスが増え、結果的に転職できる可能性が高くなります。
実際、筆者の場合も、なかなか内定がもらえない時期、求人案件が多いリクナビの求人から内定をもらい、転職を決めることができました。
面接のチャンスも多かったです。
新しい業界への転職の場合など、未経験OKの企業に転職したい、条件面で贅沢を言わないならば、求人数が多い転職エージェントに登録した方が良いでしょう。
主にやることは面接対策
転職エージェントを利用した場合、書類作成の手間はかなりなくなります。
また、年齢は30~40代、経歴が充実している、同じ業種内での転職を目指す場合、書類選考通過率は高いです。
つまり、転職するための主な対策は面接ということになります。
ある意味では面接のみと言い切れますから、対策は集中しやすいです。
経歴が充実していない場合は書類選考がなかなかうまくいかないこともありますが、面接のチャンスはいづれ訪れます。
少ないチャンスかもしれませんが、準備だけはしておきましょう。
転職エージェントを利用するまでの流れ
転職エージェントを利用することは難しくありません。
流れを簡単に書くと
1.転職エージェントに登録
2.アドバイザーと面談
3.案件紹介
になります。
1.転職エージェントに登録
とくに難しいことはなく、サイトから簡単に登録できます。
現在の勤務の状況や転職希望時期などを入力していきますが、数十分で終わります。
事前に今後の希望をまとめておいた方が、その後の面談も話がスムーズに進み、より具体的な話ができます。
面談の希望日を伝えた後は1~2日ほど待てば登録したメールアドレスに連絡がきます。
簡単でもいいので、履歴書や職務経歴書に書くことをまとめておきましょう。
2.アドバイザーと面談
登録してから早ければ1週間以内に面談してもらえます。
転職エージェントを複数登録すれば、平日の定時後と土日の昼間の両方にエージェントの会社に向かうこともあると思います。
面談の内容と流れを大まかに記載すると
1.今までの経歴と仕事内容を話す
2.転職理由や今後のキャリアを話す
3.転職先への希望条件を話す
になります。
つまり、
1.実績を話すことで強みを知る
2.キャリアビジョンを作る
3.企業に求める項目の優先順位を決める
ことがメインです。
話す内容の例を示すと
「この分野が得意で実績がある、こんな役割を担った」
「今の会社だと希望の仕事ができないから、今後はこうキャリアアップしたい」
「希望する仕事ができる会社に転職したい、これだけの給与が欲しい、勤務時間は長くていい」
他にも、「年齢的に転職を考えた」、「転職回数は〇回」、「この業種のこの仕事がやりたい」など。
大体60~90分ぐらいと思いますが、時間はあっという間に過ぎます。
とくに緊張する必要はなく、遠慮もいりません。
見栄を張っても損するだけですから、現状を正直に話します。
現在の状況、今後の希望について具体的に整理できる良い機会です。
3.求人案件紹介
面談後は履歴書、職務経歴書を作成、または改修し、具体的な求人案件を紹介してもらえます。
今後は紹介してもらった企業について、希望があればアドバイザーを通してエントリーしてもらうだけです。
自分で企業を探す手間がかなり軽減されます。
本気で転職を目指すのならば、あとは面接の対策をしていくことが理想です。
広い範囲で案件を紹介する転職エージェントもあれば、数社に絞って紹介する転職エージェントもあります。
気になることがあれば、紹介する企業について、紹介理由などを聞くのも手です。
求人票を見せてくれたり、その企業独自の対策も教えてくれるかもしれませんから、内定を取れる可能性が高くなります。
IT業界の転職でオススメできる転職エージェント
IT業界への転職においてオススメの転職エージェントを紹介します。
求人の数や質、サポートの高さにより、内定率が高いと思われるエージェントを選んでいます。
IT業界の転職における転職エージェントオススメ【総合型】
リクルートエージェント ・転職実績No.1で紹介してもらえる求人数が多い
・IT業界の知識が十分なアドバイザー選任し、連絡も迅速
doda ・求人数が多くアドバイザーの対応も丁寧
・書類作成やイベントなどサポートも充実
パソナキャリア ・書類作成や面接対応などアドバイザーのサポートが充実
・大手企業やベンチャー企業の求人、独占求人が多め
ワークポート ・未経験者の転職に強く企業からの信頼も厚い
・ITに特化した転職エージェントで独自のノウハウがある
体験した感じの特化型と比べた総合型のデメリット
・専門知識、情報が劣る
・求人の質が少し落ちるかも
IT業界の転職における転職エージェントオススメ【特化型】
マイナビIT ・アドバイザーのサポートが厚く丁寧な面接対策
・非公開求人が多いため面接通過率が高い
レバテック ・年収の高い求人が多くITエンジニアから高い支持
・エンジニアとしての魅力、アピールを引き出してもらえる
Geekly ・IT業界に詳しいアドバイザーでマッチング率が高い
・幅広い年齢層での支援実績がある
体験した感じの総合型と比べた特化型のデメリット
・案件数が少なめ
・別業種への転職には向かない